【司法書士ブログ】北千住の女性司法書士が解説!不動産相続手続き講座

【疑問】子なし夫婦の遺産相続はどうなる?

【疑問】子なし夫婦の遺産相続はどうなる?

2024年11月22日 17:23

こんにちは

 

足立区・北千住 不動産相続専門

女性司法書士のこばやしです


このブログは、

これまでの案件実績2000件以上の

女性司法書士が

不動産相続にまつわる手続きを中心に
あれこれ解説していくブログです



【疑問】私たちには子供がいません
夫婦の一方が亡くなった場合、遺産相続はどうなりますか?

子供がいない夫婦は遺産相続について
日頃から話合っておきましょう


例えば子供がいない夫婦で妻が亡くなった場合
法定相続人は誰になるでしょうか


1 夫

2 妻の両親

3(妻の両親が亡くなっていた場合)妻の兄弟姉妹

4(妻の兄弟姉妹が亡くなっていた場合)妻の甥・姪



夫と妻の両親がまず相続人です

妻の両親が亡くなっていた場合は、妻の兄弟姉妹と夫、

妻の兄弟姉妹が亡くなっていた場合は、妻の甥・姪と夫で相続することになります


仮に、妻の甥・姪も亡くなっていた場合、夫のみが相続人となります


このようにして、夫と妻側の親族と共に遺産を相続していきます

不動産がある場合は、特に注意

相続財産に不動産がある場合は、生前に何も対策をしていないと

夫と自分の両親とが不動産を共有することになる可能性もあります


不動産を夫に相続させたいのなら、生前に遺言書を書いて

しっかりと夫の手に渡るように対策をしておく必要があります


不動産はお金と違って、物理的に分割して
それぞれが相続していくという事はできません


何も対策をしておかない場合、夫と妻の両親が遺産相続について話合いをして、

遺産分割協議書を作成していく必要が生じます


遺産分割協議には実印を押印して、印鑑証明書を付ける必要があります


これは、良好な関係であっても、なかなか骨の折れる手続きです


妻の両親が亡くなっていた場合は、妻の兄弟姉妹と話し合う必要があります、

兄弟姉妹が亡くなっていた場合は、妻の甥・姪と話し合う必要があります


連絡先を知っていれば、連絡を取って話合いを進められますが、

そもそも連絡先すら不明の場合、住所をたどるしかありませんし、

そもそも話合いに応じてくれるのかもわかりません


一方、生前に妻が遺言書を書いておけば

このような手続きは不要になります


【不動産を夫○○に相続させる】と書いておけば、

誰の許可も必要とせず、夫は不動産を単独で所有できるようになります

妻が先に亡くなってしまったことにより
おひとり様へとなった私
自分の相続はどうなるのか?


自分に子供も配偶者もいない場合、
法定相続人(自分の両親・両親も先に亡くなっている場合は、兄弟姉妹・
兄弟姉妹も先に亡くなっている場合は甥・姪)に相続されます


しかし、夫に上記の法定相続人がいない場合は、

国のものになります

庫に入った財産は国のために使われるが
その使い道を被相続人(この場合は夫)が

指定することはできない


相続人がいない場合は、相続人不存在により相続財産管理人が選定され

一定の手続きを経たのち余った財産は、国のものになります


これまで築き上げた財産は国のものとなるうえ、

自分で使い道を指定することはできません


もし、ご自身で自分の財産をどのように使ってほしいのか
また、財産を贈りたい相手がいるのなら

生前に遺言書を書いておく事が必要です


子供がいない夫婦の相続対策

1.遺言書を作る

2.生前贈与する

3.保険の受取人を見直す


自分の財産を夫(妻)に全部渡したいのなら、
遺言書は書いておくべきです


今までお世話になった方々や、慈善団体や特定の団体に
遺贈するために遺言書を利用することもあります


特に法定相続人のいないおひとり様の場合、
何も対策をしておかないと

余った相続財産はすべて国のものになってしまうので注意です


保険の受取人を定期的に見直すことも大切です


配偶者に多くの財産が渡るようにしたいのなら、
保険金の受取人が配偶者になっているか確認しましょう


保険金の受取人が配偶者の両親になっている場合、夫は保険金を受け取れません


たとえば妻の保険金の受取人が既に無くなった母親の場合、

妻が亡くなったときに保険金を受け取れるのは「受取人の相続人」です


この場合、妻の母親の相続人は「妻の父親、妻の兄弟」となるからです


 まとめ


いかがでしたか?

今回は、子なし夫婦の遺産相続について書いてみました


相続はいつ起こるのか分かりません

もしもの時に、ちゃんと残された家族が困らないように

準備しておくことに早すぎるはありません


少しでも参考になれば幸いです


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