司法書士に相続手続きを頼むと、いくらかかる?気になる費用の目安
2026年08月27日 11:17
こんにちは
足立区・北千住 不動産相続専門
女性司法書士のこばやしです
前回のブログでは、
「相続手続きって、いくらかかるの?」
というテーマで、相続にかかる費用には、
① 登録免許税などの税金
② 戸籍などの書類代
③ 司法書士への報酬
の3つがあることをご紹介しました。
今回は、その中でも特に気になる方が多い、
「司法書士にお願いすると、いくらくらいかかるの?」
という疑問についてお話しします。
目次
司法書士の報酬に「一律の金額」はありません
「相続の名義変更を司法書士に頼むと、5万円?10万円?」
インターネットで検索すると、さまざまな金額が出てきます。
実は、司法書士の報酬には、全国一律の決まった金額があるわけではありません。
同じ「不動産の名義変更」でも、相続の内容によって必要な作業が大きく違うからです。
では、何によって金額が変わるのでしょうか?
例えば、次のような違いがあります。
① 相続人が何人いるか
相続人が2人の場合と、5人、6人いる場合では、確認する戸籍や書類も増えてきます。
② 不動産がいくつあるか
自宅だけなのか、土地や建物をいくつも所有しているのかによっても、手続きの内容が変わります。
③ 戸籍の調査がどのくらい必要か
相続人を確認するためには、戸籍を集めて調べる必要があります。
亡くなった方の出生から死亡までの戸籍を確認することもあり、場合によってはかなりの数になることがあります。
④ 過去の相続が済んでいるか
これも、不動産の相続では重要なポイントです。
例えば、
「父が亡くなったときの名義変更をしないまま、母も亡くなってしまった」
というケースです。
このような場合には、現在の相続だけでなく、過去の相続についても確認や手続きが必要になることがあります。
受任前に「正確な金額」を出すのは難しい?
司法書士に相続手続きを依頼するとき、
「最初に、全部でいくらかかるのか知りたい」
と思うのは当然です。
ただ、実は受任する前の段階で、正確な費用を確定することは簡単ではありません。
なぜなら、実際に手続きに取り掛かってみないと分からないことがあるからです。
例えば、
戸籍を調べてみたら、思っていたより相続関係が複雑だった
不動産を調査したら、複数の土地や建物があった
以前の相続が終わっていないことが分かった
登記簿を確認したら、想定していた名義と違っていた
といったことがあります。
そのため、受任前にお伝えする金額は、その時点で確認できる情報をもとにした見積もりとなる場合があります。
これは、司法書士が適当に金額を決めているからではありません。
実際に調査・手続きを進めなければ分からない事情があるからです。
だからこそ「見積もりの条件」を確認しましょう
では、司法書士に依頼するときには、何を確認すればよいのでしょうか。
金額だけではなく、
「この金額には、どこまでの作業が含まれていますか?」
と聞いてみてください。
例えば、
戸籍の収集は含まれているのか
相続人の調査は含まれているのか
不動産の調査は含まれているのか
遺産分割協議書の作成は含まれているのか
追加費用が発生するのはどのような場合なのか
などです。
そして、
「もし途中で追加の費用が必要になった場合は、事前に教えてもらえますか?」
と確認しておくのもよいでしょう。
「安いかどうか」だけで決めなくても大丈夫
相続手続きをお願いするとき、
「できるだけ費用を抑えたい」
と思うのは当然のことです。
ただ、料金だけを比較するのではなく、
「自分のケースでは、どこまで対応してもらえるのか」
ということも大切です。
例えば、
「戸籍を集めるところからお願いしたい」
という方もいれば、
「戸籍は自分で集めて、不動産の名義変更だけお願いしたい」
という方もいます。
どこまで自分で行い、どこから専門家にお願いするのかによっても、費用は変わります。
ご自身の時間や負担も考えながら、無理のない方法を選びましょう。
特に不動産の相続は、まず「調べる」ことが大切
不動産の相続では、
「実家の名義を変えるだけだから、そんなに難しくないでしょう」
と思われることがあります。
ところが、実際に調べてみると、
「土地と建物で名義が違っていた」
「昔の相続が済んでいなかった」
「思っていたより不動産が多かった」
ということがあります。
そのため、費用を考えるときも、
「名義変更だけなら○万円」
と単純に考えるのではなく、
まずは現在の不動産の状況を確認することが大切です。
調べてみて初めて分かることがある。
これが、相続手続きの特徴の一つです。
まとめ
司法書士に相続手続きを依頼する費用は、相続の内容によって変わります。
特に、
相続人の人数
不動産の数
戸籍の量や複雑さ
過去の相続の有無
などによって、必要な作業が変わります。
また、受任前の段階で、正確な費用を確定することが難しい場合もあります。
だからこそ、
「いくらですか?」だけではなく、
「何が含まれていますか?」
「追加費用が発生するのはどんな場合ですか?」
と確認することが大切です。
相続の費用は、単純に「安い・高い」だけでは判断できません。
自分の相続手続きに必要なことを、どこまでお願いできるのか。
そこも含めて、納得できる司法書士を選んでください。
次回は「費用を抑えるにはどうしたらいい?」
「できるだけ費用は抑えたい。でも、全部自分でやるのは大変……」
そんな方も多いと思います。
次回は、
「相続の費用をできるだけ抑えたい!自分でできること・司法書士にお願いした方がいいこと」
をテーマに、
自分でできること
専門家に任せた方がよいこと
無理に自分でやらない方がよいケース
について、分かりやすくご紹介します。
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